キッチンに設置されている、お風呂に通じるパネル。そこが全ての発信点だったんですよね。
そう言えば、一度、入浴した際に時間がずれているのに気がついて、直そうとしたことがありました。普段は、仕事が終わったあととか、寝る前にお風呂に入るので、時間を気にすることがなく、そのせいであまり浴室ないのパネルの時間を気にすることもなかったのです。
それが、飲みに行って帰りが遅くなったとき、入浴を朝にしたことがあったのですが、そのときに初めて時間に終われるように気にしながら入浴したのです。そのとき、時間のあまりのズレが気になったのですが、一度、身体を濡らしてしまうとわざわざ外に確認しに行くのも大変なので、どこかイライラするような気持ちで入浴したのでした。
当然、そのときは時間に追われていたので、その場で時間の設定を変えることはしなかったのですが、その日の夜、ゆっくり設定を変えようとすると、浴室内のパネルには、時間を設定するための『設定』という文字が見当たらなかったのです。
▲▼という矢印のようなマークで、時間が変わるのでは?と思い、触ってみると、お風呂に貯めるための設定温度が上がり下がりするだけ。
どうやってもパネル内の時間が変わることがなかったのです。
そこで思い出したのが、キッチンにもお風呂のためのパネルがあったということ。この浴室内とキッチンになるパネルで『通話』が出来るようにもなっているんですけどね。
ところが、キッチン側にあるパネルでも同じだったんです。
▲▼があるだけで、設定温度は変わっても、時間は変わらない。
もともと中古住宅を購入していることもあり、その辺りの説明書というものをもらっていない。こんなときに、困ってしまうんだなぁ、となんとなく不満を感じましたが、浴室内の時計なんて、さほどわたしにとっては重要じゃなかったので、気にしないことにしてしまったのでした。
それで、結果的には担当者さんを困らせることになってしまったのです。
最初の電気代のときか、この、停電による時計のズレに気がついたときに電話していれば、少しでも早く原因がわかっていただろうというのに、余計な考えを持ってしまったせいで、それが1ヶ月以上も伸びることになっていたなんて・・・。
翌月も節電を気にしながら1ヶ月を過ごしたのですが、請求書となる明細が届いて、去年との比較をするまで、引き延ばしてしまいました。
電力会社とのやり取りも経て、タイマーのズレが電気代のアップにつながっていたとわかったあと、担当者さんが連絡をくれたのです。
電気代が上がってしまったのは、自分がそこまで気にしていなかったことと、今までのケースがなかったから、と、勉強不足なことが原因だ、と言うのです。
そのため、前年度の明細もあるのであれば、せめてその差額を会社に交渉にして返金できるようにしたいので、電気料金の明細書をコピーさせてもらいたい、という。
わたしとしては嬉しい限りなのですが、気がついていながら聞かなかったわたしにも原因はあるのだし、お気持ちだけ、とお断りしたのですが、なかなかひかない担当者さん。
その情熱に押され、明細書を渡してしまったのです。
担当者さんは、かなり上司と掛け合ってくれたようなのですが、その交渉は成立せず、本当にお気持ちだけで十分です、というわたしの言葉は受け入れてもらえず、封筒に2ヶ月分の差額を入れて、担当者さんのポケットマネーで返金してくれたのでした。
本当に申し訳ないのですが、その気持ちが嬉しく、受け取ってしまったのでした。
これで、電気代の値上がりは解消されたのでした。